引越しでの断捨離、コツは2度に分ける

15年ほど前、長年住み慣れた実家から分譲マンションへ家族で引越しました。実家は一戸建て。同居していた私の父が他界し、家も老朽化していましたので、処分してマンションを購入したのです。ですから、その時の引越しはかなり大掛かりなものになりました。

引越しの一番のネックは、なんといっても荷物の量。私と妻とで話し合い、「できるだけ不用品を処分しよう」と決めました。今で言う「断捨離」です。 両親の遺品もありますし、長年の生活で溜まった日用品や調度品類、さらに妻の服装類と私の書籍類。どう「断捨離」したらいいか、最初は途方にくれる感じがしたものです。

そこで私が考えたのは、「おおざっぱに分類して、これはいらないと判断したものだけ、まず処分する」という方法。引越しの準備は荷物の整理だけではありません。私は仕事がありますし、妻も日々の家事があります。 その合間に準備するのですから、かなり慌しい毎日になることはまちがいありません。その忙しさのなかで「とにかく処分」という意識で安易に断捨離してしまうと、あとになって「しまった。あれは捨てなければよかった」と後悔することも出てくると考えたのです。

そこで、当時学生だった2人の子どもにも、「不用意にものを捨てることは避けて、絶対にいらないものを処分しなさい」と指示しました。整理しながら「どうしようかな」と迷ったものは、とりあえずダンボールに入れて、そのまま新居に持っていきます。

そして、引越しが終わって一段落してからゆっくり再吟味し、そこでもう一度「断捨離」をする、というやり方です。二度手間になって面倒なようですが、こうすればあとから「しまった」ということは起きません。

私も妻も、そして子どもたちもこの「二段階の断捨離システム」を実行しました。 たしかに、引越し後の新居にはかなり長い間「断捨離モラトリアム状態」のダンボールが残ることにはなりましたが、それもやがて片付きました。ポイントは「モラトリアム箱」は収納にしまわず、部屋に出しておくこと。そうすれば、「片付けなきゃ」という意識が消えないのです。 15年経った今思い返してみて、「あの方法は正解だった」と思っています。